皆さんに紹介しようと思い、かれこれ1月が過ぎてしまいました。
8月4日行われたKira Cafeで、NASAの取組みの一つとして教育プログラミについてお話を聞き、実際にセカンドライフ内に構築されたNASAのシムに行ってきました。
お話と案内をしていただいたのは、NASA学習プログラム開発部に所属されているCaledonia Heronさんです(本物のNASA職員です)。NASAが進める教育プログラムは、将来の優秀な科学者を育てるための国家プロジェクトの一つで、簡単に言えば世界の教育者と共に、子どもたちに「科学」に興味を持てもらうことを目的としています。
まずはKira Cafeで30分、Caledonia Heronさんから、NASAの教育プログラムについてお話を聞きました。
NASAが、セカンドライフを利用する理由について
- 教える側と教えられる側の協力関係が密になり、ネットワークを作るのも簡単
- 没入型の環境なので、集中しやすく、インタラクティブな作業が容易
- 教師・子どもたちも、3Dオブジェクトやシュミレーション、モデルなどを制作することができる
- 子どもたちには馴染みの深いメディアで、学んだことを形で表すことができる
NASA学習プログラム開発部では
- NASA学習プログラム開発部(以下LT:NASA Learning Technologies)では、NASAが持っている科学・技術・工学・数学分野の知の集積を伝授するため、新しい学習鵜技術の開拓や学習ツールの開発
- LTでは、こうした宇宙教育の活動や学習プログラム制作のプラットフォームとして3D環境に注目
- LTでは、チームを組み多人数参加型オンラインゲーム(MMO)の開発を数種のバーチャル環境で進める。またSLに、NASA3Dオンライン教育シムを構築し、NASAの学習プログラムを提供
それにより
- 教育者や学生を対象に、科学・技術・工学・数学分野の学習プログラムを仮想空間内に環境を用意し、これらのプログラムがNASAのミッションにどう応用されているかを伝える。また、これらはキッズ・セカンドライフのでも行っている
- 所有するeEducation Island(e学習シム)で、NASAが行っている教育プログラムを紹介。新しい学習プログラムの作成支援を行っている
- e学習シムで、NASAがSLプロジェクトを企画することもあり、その際はLTがインフラ関係の助言をし、プロジェクトの円滑な運営を支えている
- 星座をテーマとした、NASAのプログラム「月・木星・そしてその向こう」というMMOのデモを行っている
- MMOは、プレーヤー(学習者)が仮想環境で、それぞれ必要に応じた思考能力、企画力、学習、技術、スキルを習得するための支援ツール。NASAの未来の工学者や探査に携わる人材を育成するための、仮想環境でのロールプレイ。
- 子どもたちには「月面基地アルファ」のミニデモで、近未来の月探査を体験できる。
その結果「学習プログラムの3つの実績」として以下をあげておられました。
- 人材開発:一定の資金投入を行い、NASAの目標達成に必要な、科学・技術・工学・数学分野の育成に貢献
- 教育:研究者・教師・学生を科学・技術・工学・数学分野に引き付け、また魅力ある学習機会を提供することによって、その人材を科学・技術・工学・数学分野に留めておく
- 戦略的パートナーを開拓:科学・技術・工学・数学教育に力を入れ、NASAのミッションを広めてくれる公式・非公式の教育関係者と戦略的な協力関係
まずは、eEducation Islandのことが分かるeエデュケーションセンターにてシムの概要を聞き、センターの下にあるロケット博物館へ。そこには最近の月探査用ロケットが展示してあったり、アポロの月面着陸40周年の祝賀の一環として行われた月面探査用車両コンテストの入賞作品が展示してありました(eEducation Island SL-URL)。
その後、Explorer Islandに移動し、宇宙嵐に巻き上げる体験や、月面調査車両を月面に送る時に使用したエアバック体験を行い、プラネタリュームに案内いただきました(Explorer Island SL-URL)。
短い時間でしたが、大変楽しく、有意義な時間が過ごせました。本当に楽しいひと時でした。
その時、Caledonia Heronさんより、新しいシム「Daden Space」の完成が間近で、そこは宇宙服を着て軌道に乗って月面まで行くことができ、案内はアームストロング船長だということを聞きましたので、9月になるのを待って月旅行に出かけようと考え。待ちに待った月旅行に行ってきました。
テレポートすると小さなスカイに到着。そこで宇宙服に着替え、HUDを装着します。
いよいよ月へ出発です。人類最初の月面に刻んだ第一歩の写真が貼られたテレポーターで月面へ(Daden Space SL-URL)。
ん?まだ未完成か。いきなり月面に着地。
テレポートした場所からの景色は、なかなか雰囲気出ていました。
NASAの映像でみるシーンに、アバターと言えども自身が立っていのは、なかなか感動的ですね。
NASAのシム群は広大で、一人で行っても十分に楽しめますが、NASAグループに入って定期的に送られてくるイベント情報などをチエックして参加しては如何でしょう。また、そこでNASAの職員の方にお願いして、日本人ツアーを組むので案内をとお願いしては如何でしょう。(多分、受けてくれます)
お父さん、お母さん、秋の大型連休にはセカンドライフとNASA-HPを利用して、お子さんと宇宙を体験をしては如何ですか。カッコイーお父さん、お母さんになること請け合いです。
日本国内の研究機関なども、親子で共に学べるような体験型施設を構築して欲しいものですね。セカンドライフ内には、企業が運営する環境保全を訴えるために作られたエデュケーション・シムなど、これらのシムを教育者が活用し、子どもたちに環境問題など考えさせるきっかけとしてもらいたいと思いました。
親子で楽しめるシム
三菱商事「サンゴ礁あいらんど」・東京海上日動「mangrove-world」
では皆さん、想い出に残る月旅行へ行ってらっしゃい。
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