風流を通り越して耳障りなセミの鳴き声に辟易しながら、「あの鳴き声は、ホワイトノイズにリングモジュレーターをかけて、VCFに軽くLFOをかければ作れそう」なんてアナログシンセの音色作りを考えているYabushです。
さて、hisaさんから「お願いします」と言われた「SLeek」です。
SLeekの特徴は、なんといっても軽いこと。6年前に買ったノートパソコン東芝Libretto L5でも、ストレスなく動きます。「おおっ!」と期待した皆さん、ごめんなさい。SLeekは、通常のビューアとは違って、周囲の景色やアバターは見えません。自分のアバターを歩かせることもできません。できるのは、チャットとIMだけです。つまり、テキストビューアなんです。
これはログイン画面。画面下半分には通常のビューアのスタートアップ画面と同じ画像が表示されていますが、表示を消すこともできます。
ログインすると、通常ビューアのようにAOなどHUDのデータをロードしますが、残念ながら使い道はありません。この状態で画面下の入力フィールドにテキストを入力すれば、チャット開始です。画面右に近くにいるアバターの名前が表示されるので、チャット相手の確認はできますが、周囲の様子が見えないので相手がどこにいるのかさっぱりわかりません。
「なんだ、それじゃあIMじゃん」と思われる方もいらっしゃるでしょう。ふだんのチャットと比べたら確かに不自由です。でも、考えてみたらチャットってもともとこうでしたよね。
SL流のIMも、もちろんできます。前の画面のツールバーにある[Friends]をクリックすると、
上のような画面に替わります。画面左側に表示されているのはフレンド登録している友だち一覧。このなかで名前左側の●が濃い緑色になっているのが、現在、オンライン中の友だちです。IMを始めるには、ここから適当な友だちを選びます。
そのほか登録されている友だちのプロフィールを見たり、テレポートを送ったり、お金を払ったりといったことも可能です。これはプロフィールですが、ちゃんとアバターの写真も表示されます。
ステータスを"Away"、"Busy"に設定したり、持ち物リストを見ることもできます。ただし、フォルダーは表示されるものの、その中にあるオブジェクトは表示されません。また、周辺にあるオブジェクト一覧を見ることもできます。
SIMを検索して、そこにテレポートすることもできます。上はその検索画面で、通常のビューアのようにSIMがグラフィック表示されるようですが、残念ながら検索したSIMは画像が表示されませんでした。
面白いのが、オートパイロット機能です。ツールバーにある[Control]メニューから"Fly"を選択すると、画面のようにアバターがジャンプします。このあとチャット相手のひとりを選んで、ウィンドウ右側にある右矢印アイコンをクリックすると、"Follow"モードに変わります。選んだアバターが動くと、飛びながらそのあとを着いていく仕組みです。持ち主のあとを追いかけるペットオブジェクトをよく見かけますが、それを思い浮かべてもらうのがいいでしょう。
[Control]メニューからもう一度"Fly"を選ぶと、そのアバターのすぐ近くに着地します。でも、なぜか同じことをもう一度やろうとしてもうまくいきません。どうやら今の時点では、オートパイロット機能は1回しか使えないようです。
それもそのはず、SLeekのバージョンを見たらまだ「0.2.0」でした。チャットやIMは不自由なくできるものの、まだ完成にはほど遠いようです。それが原因なのか、自分のアバターでSLにログインしようとしたところ、何回繰り返してもログインに失敗してしまう。PCを変えてもだめでした。仕方ないので今回、友だちのMogmogさんに手伝ってもらったのですが、彼女は1回でログイン成功。友だちリストを見ると、なぜかログインしていないぼくがオンラインになっていました。なぜ?
チャットやIMだけでいいからSLにログインしたい、PCのパワーがない、ネットワークの接続速度が遅い、そんなときに便利なSLeekですが、前にも書いたようにまだ開発途中のソフトウェアで、SLeekのウェブサイトにも書いてあるようにまだアルファ版の段階です。試す場合にはそのことを納得したうえで、あくまでも自分の責任でインストール、起動してください。何かトラブルが起きたとき、自力で対処する自信のない方は、インストールしないほうがいいでしょう。
なお、SLeekはWindows XP/Vista対応版のみです。残念ながらMac版はありません。
さて、SLビューアの話は今回で終わりにするつもりでしたが、またまた興味深いものを見つけてしまいました。あと1回だけ、お付き合いください^^;
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