2009年1月18日日曜日

ゲームと仮想世界と教育

今晩は、ジョンソンです。

15日の産經新聞にシリアスゲームについて書かれていました。
シリアスゲームとは、教育、医療、災害など、さまざまな社会問題解決に、ゲームを活用しようと言うもので、記事では「D-Moment〜大地震編〜」が紹介されていました。大地震が起き、様々な危険がプレーヤーに襲いかかります。その危険をクリアしていく事でゲームが進行し、結果、緊急時の対応能力を高めるものです。そこでは負傷者の手当、災害時に使用させれる言葉とその意味なども体験・学習する事が出来ます。

また、東京大学大学院情報学環(コンテンツ想像科学)の研究グループが、シリアスゲームの学習効果に注目し、香川県の工業高校の日本史と世界史の授業で検証が行われているとのこと。そこではオンラインゲームとして人気の高い「大航海時代(ロールプレイング型)」を利用し、以下の3つのグループに検証。歴史に対する興味、知識の定着度、歴史認識などについてどうなるかについて測定しています。
  1. 通常の授業のみを受ける
  2. ゲームだけを行う
  3. 課題を与えてゲームを行う
検証は来年まで続けられるようですが、現時点でグループ②で学習意欲が最も上がり、グループ③で知識定着が最も高くなるなど、ゲームを活用する事での一定の教育効果が認められたとしています。

国内に於いても一部の教育関連企業では、映像による学習コンテンツを使った教育をし効果を上げています。事前にスタジオで収録した映像は、常に一定した品質の講義が提供でき、注意点などを確実に伝え、分からなければ何度も見返す事が可能になります。この方法は、講師による授業より学習効果が高いと言われています。
ビジュアル映像講義:http://www.ksknet.co.jp/nikken/date/web/
e-school:http://ac.nikken-bb.net/index.aspx

皆さんも良くご存知のニンテンドーDSも個人で使用できるポータブル学習ツールと言えるでしょう。ニンテンドーDSとロールプレイングゲームを合わせたようなオンラインの教育コンテンツが生まれることによって、先生方は直接授業を行う時間が減り、クラブ活動や道徳などの人間形成に必要な科目などに時間が割けるようになるのではないでしょうか。また、全国全ての子どもたちが同じ教育を受ける事が可能となるのも重要で、現在問題となっている教育格差も軽減するのではないでしょうか。
(政府が巨大教育システムを構築し、各校はオンラインでアクセスするようにする事が重要。市町村や都道府県単位で行うと・・・いいことは起きません)
もちろん、全ての科目が可能ではないと思いますが、算数・数学、社会、歴史、語学などは十分に可能と考えますし、電子図書館、全国の文化財のデータ、音楽データなど、子どもたちは同じ教育、同じ情報を得る事が可能です。また、仮想世界に運動場やミーティングルームなどを構築し、先生、子どもたちがアバターを持ち、それらを活用する事で、さまざまな活動や情報交換などが可能となるのではないでしょうか。
今問われている教育問題の多くが解決できるように思うのですが、皆さんはどう思われますか。

過去のブログで、セカンドライフ内で行われているシミュレーションを紹介していますのでご覧下さい。
仮想空間の生命線は社会性」、「セカンドライフで初めて出会ったお医者さん

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