2008年11月9日日曜日

アーティストが作った秘密のお店

hisaさんに、COM LAB研究員の名に恥じぬようしっかり研究に取り組みなさい、と2つ前のエントリーで叱られた不良研究員のYabushです。

よく見るセカンドライフ関連のブログにWagner James Au氏のNew World Notesがあります。8月末に日本語版が出版された『セカンドライフ - 仮想コミュニティがビジネスを創りかえる』(日経BP社) の著者であるWagnerさんのブログは、セカンドライフを幅広い視点からとらえ、時にはリンデンラボに対して厳しい評価もする読み応えのある内容です。われわれCOM LABも見習わなくでは^^;。



今回のテーマは、そのNew World Notesの11月7日付けエントリーのひとつ”Brilliant Metaverse Marketing: The Secret Store Of Bryn Oh”。日本語に訳すと「卓越したメタバース・マーケティング: Bryn Ohの秘密のお店」とでもなるのでしょうか。

この短いエントリーでは、女性メタバース・アーティスト、Bryn Ohさんが自分の作品を置くために作った店を紹介しています。ところが、この店がいったいどこにあるのかわからない。彼女のプロフィールやブログにヒントを書かれているものの、彼女はいっさい所在地を明らかにしていません。元にパズルを解かない限り、その店にたどり着けない仕組みです。

Wagnerさんはこのエントリーに、「これは、とてもうまいマーケティングだ。Brynの店も人気を集めるに違いない。なぜなら大都市SIMには探すのが難しい秘密のバーがあり、そのなかには多くのトラフィックを稼いでいるところがあるのと同じだ」というようなことを書いています。




そう書かれたら、お店探しに挑戦せざるを得ません。というわけで、Brynさんのプロフィールに載っている「ピック」とブログのエントリーを手がかりに、まずNew Caerleon SIMに行ってみました。ここは、彼女がギャラリー兼アトリエとして使っているところです。

建物内部。ここに入るために、まず第1問目のパズルを解かなければなりませんが、注意深く周囲を観察すれば解けるはずです。建物内部には複数の部屋があって、彼女の作品がいくつも展示されています。作品以外に、Brynさんの詩が書かれたメモも何枚か置かれています。英語ですが、読んでみてください。詩は彼女の作品のモチーフであると同時に、お店の場所を探すヒントにもなっているからです。



勇んで謎解きを始めてみたものの、実はまだお店までたどり着けていません。だいたいの場所はわかったのもの、そこで待ち受けている「試練」に失敗し続け足踏み状態が続いています。試練? それは行けばわかります^^;。

その場所はNew Caerleonとは別のSIMで、Brynさんのプロフィールのピックがヒントです。



この話を友だちのMogmogさんにしたところ、しばらくして「あんな程度で失敗したわけ? ダサーッ」のメッセージと一緒に送られて来たのがこのSS(スナップショット)。壁も天井も床も真っ白な部屋……はたしてここが目指すお店なんでしょうか?



悪戦苦闘している最中に偶然、会ったBrynさん、実はぼくがセカンドライフにのめり込み始めた去年春以来の友だちです。現実世界では、カナダ・トロントに住み、アートを専攻する大学生です。hisaさん、Aiaiさんとも去年夏のKichijoji SIMの花火大会で会ってますが、2人とも覚えているでしょうか?


ぼくがあちこちフラフラしている間に彼女は作品作りに励み、今ではスチームパンク・アーティストとして、あちこちのギャラリーに作品が展示されるまでに成長していました。悔しいですが、脱帽です。写真のテントウ虫は1年ほど前にもらった初期の作品。今でも、昆虫を題材にした作品は多いようです。

作品も見応えのあるものばかりですが、お店を見つける謎解きもけっこう楽しめます。皆さんも、是非一度、挑戦してみてください。

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