今晩は、ジョンソンです。
9/27発売の週刊ダイヤモンド「儲かる会社の『グーグル化』大革命」で、目に留まった記事がありました。
記事の中心は、中小の企業でもGooglの無料サービスなどを活用し、コストをかけずにIT化し業績アップを狙いましょうと、幾つかの事例を紹介したものでした。
その中に、セカンドライフに参入している引っ越し屋さん「株式会社ムービングエス」の事例がありました。
ムービングエスさんは、広告は全く行わず、インターネットを積極的に活用することで、業績を伸ばしてきた企業で、その一つとして2007年にセカンドライフに参入されました。
セカンドライフでは、駐車場的広場にロゴの入った自社のトラックを設置し、セカンドライフ支店として活用されています。
ここでは毎週火曜日22時から23時、「引越オフィスアワー」として、従業員の方が直接、お客様の引越相談を受けておられます。
参入して1年半でしょうか、今までに5件の契約が成立したそうです。
現在のセカンドライフでは、企業の広告看板を設置しても十分な効果は得られません。
また、企業本位のプロモーションも効果が出ていないのが現状です。
なぜムービングエスさんは、セカンドライフに参入したのでしょう。
社長さんは「継続することに意義がある」としか述べておられませんが、インターネットを最大限活用して業績を伸ばしてきた企業だからこそ、アバターを介したリアルタイムコミュニケーションに魅力と将来性を感じ、今ではなく、先を見据えてセカンドライフを活用されているのではないでしょうか。
セカンドライフで企業が参入効果を得るには、現実社会と変りのない顧客本位の運営が求められます。
つまり、現実社会と変りのない対面での対応です。
今後、企業の仮想空間の活用は、当然のこととなるでしょう。
自社のホームページを持つように、自社の仮想空間を持つことになるでしょう。
その時に求められるのは、現実社会と変ることのない顧客本意の対応でしょう。
それは、仮想世界が可能とするアバターを介した、感情的、可視的、リアルタイム・コミュニケーションです。
例えば、企業のお客様窓口などは、その商品やサービスによっては、電話やメールで対応するより、セカンドライフを活用したほうが、効率的で顧客満足度もあがるでしょう。
企業は、仮想世界の活用について検討を始めています。
また、仮想世界での企業のあり方についても、皆さんおぼろげながら理解されています。
今後、技術と仮想世界に対する一般認知と理解が進み、参入効果が得れると判断すれば、企業は、挙って参入するでしょう。
その時に、セカンドライフユーザーから評価される企業は、ムービングエスさんような企業だと思います。
アクティブユーザーが増えたと言って、屋外広告を多数出すだけの企業は、セカンドライフユーザーには受け入れられないのではないでしょうか。
アバターは、顧客の化身。
アバターを介して行われるコミュニケーション。
そこには、今まで聞けなかった、汲み取れなかった、顧客の声が聞こえてくる可能性が有るのではないかと、私は考えています。
ムービングエス・セカンドライフ支店:http://slurl.com/secondlife/Shinagawa/128/107/22
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