今夜は、たいへん楽しい夜を過ごしました。
プリンストン高等研究所の宇宙物理学教授で学際研究プログラム所長のPiet Hutさんが主催しておられるKira Cafeで行われた「日本語の夕べ」に参加してきました。
第1回目だったようで、Piet さんと、その奥様で社会学者であるEriko Ikegamiさん、Piet さんの日本のでのコーディネーターのAlmondさん(アバター名)の4人だけでしたが、大変興味深いお話を聞く事が出来ました。
江戸時代、人は複数の偽名を持ち、身分を隠し、蕎麦屋などで会話や俳句を楽しんだり、発表したりしていたそうです。
自身の本当の身分では、話しが出来ない事を、身分を伏せ、自由に会話を楽しんだり、俳句に詠んだのでしょうね。
セカンドライフに置き換えると、アバターで仮想カフェに行き、会話を楽しむ、と言ったところでしょうか。
俳句を楽しむイベントも実施されていましたよね。
他の国でも同じような事があったのかお聞きしたところ、ヨーロッパではサロンに集まり会話を楽しんだり、との事でしたが、日本のように身分を伏せてと言う事はなかったようです。
偽名で自由な会話を楽しんだ江戸時代の人々、バンドルネームで2ちゃんねるやmixiで意見を言う現代人、何か似てるよう気がしますが、セカンドライフの方がもっと江戸時代に似ているのではないでしょうか。
セカンドライフは、アバターを介してコミュニケーションを行う事が可能です。
これは、テキストだけでのコミュニケーションより、相手の立場に配慮した会話となる事を、セカンドライフユーザーは経験的に知っています。
江戸時代の人々も、偽名とは言え、相手に配慮した会話を行っていた事が想像できます。
だって、2ちゃんねるやmixiのように、本当に思っている事をストレートに言ってしまうと、大喧嘩になって、楽しむための時間を台無しにしてしまいますもんね。
セカンドライフは、創造性やコミュニケーション能力が求められる仮想空間と言われ、シャイな日本人には向かないと言われてますが、以外や以外、日本人こそ仮想空間を楽しめる国民かもわかりませんね。
今夜のような経験は、セカンドライフがなければ出来ない経験です。
是非、皆さんも参加される事をお勧めします。楽しいですよ。
次回の「Kira Cafe〜日本語の夕べ〜」の詳細が分かりましたら、この場でお知らせします。
Kira cafeとは、11年前に米国で設立されたKira Labが今月からオープンしたカフェです。
Labでは、科学者や思想家が集まり「科学が提供する知識は、芸術や哲学、伝統的な知識、あるいは他のさまざまな知識とどう異なっているのか」という問いに取り組んでいるそうです。(THE SECOND TIMESより抜粋)
お二人のNew World Notesでの紹介。
Piet Hutさん:http://nwn.blogs.com/nwn/2008/08/princeton-astro.html
Eriko Ikegamiさん:http://nwn.blogs.com/nwn/2008/08/the-second-li-1.html
Piet Hutさんの公式HP:http://www.ids.ias.edu/~piet/
Eriko Ikegamiさんの論文(Journal of Virtual Worlds Research より):http://journals.tdl.org/jvwr/article/view/288
Pietaさんと奥様は、早朝のニューヨークからのログインだったため、奥様がここのカフェにはコーヒーは無いの?とPietさんにおしゃっていたのが、何とも面白かったですね。
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