2008年12月6日土曜日

祇園と豆の木

ログインをユニバーサル化するFriend Connect (Google)とFacebook Connect。今や無敵のGoogleに真っ向から勝負を挑んだ格好のFacebookですが、この2社の動向に野次馬精神をかき立てられているYabushです。


とうとう祇園(Gion Project)が幕を降ろしてしまいました。SIMオーナー、Sammyさんのブログ「GION PROJECT プロデューサーの独り言」に終了の告知が載ったのが10月13日。まだ1ヵ月半以上あると思っていたのに時間のたつのは早いもので、11月22日にはファイナルライブ「祇園終宴花霞(ぎおん・ついのえん・はながすみ)」が開かれ、それからあっという間に11月が終わり師走になってしまいました。

Yaz Rockettさんの2時間におよぶ迫力のライブ。SIM滞在者は最高時でなんと83名!

最後にもう1回、歩いておこうと思い、11月30日午後11時にGionに行ってみました。地図を見て驚いたのが、SIMにはまだ20名近い人がいたことです。同じように最後の散歩を楽しんでいるようです。しばらくあちこち歩き回っているうちに、日付が変わって12月1日午前0時。SIMには、まだたくさんの人がいます。皆さん、名残り惜しいんですね。


Sammyさん、どうやら11月30日にSIMを閉鎖するのはあきらめたようです。だって、これだけたくさんの人が最後の散策を楽しんでいるんだから、閉めるに閉められなかったんでしょう。

Gionがなくなると知った次の日、一度行ってみたい思っていたBeanstalk(豆の木)が見つかりました。Beanstalkは、セカンドライフではじめてユーザーが作ったといわれるコンテンツで、イギリス民話『ジャックと豆の木』に出てくる豆の木のように天高く伸びた豆のツルのオブジェクトです。


セカンドライフが一般公開されたのは2003年6月ですが、リンデンラボはその前年からリンデンワールドという名称でベータテストを行っていたそうです。当初、関係者だけで行われていたベータテストに2002年3月、一般から募集したベータテスターが加わりました。Beanstalkはそのひとり、Steller Sunshineさんが作ったものです。

天高く伸びたといっても、高さは110メートルちょっと。セカンドライフの今の常識からしたら、それほど高いとはいえません。スカルプテッドプリムもなければ、プリムの加工やテクスチャーの質も現在のレベルから考えれば、とても初歩的なものです。

ところが、なんともいえず味がある。シンプルだから、反対にそう感じるのかもしれません。驚いたのは、Beanstalkにはゲーム的な要素があることです。豆の木の横に立っている看板をタッチすると、こんなことが書かれたノートカードが手に入ります。

私の目の前で、飛行せずに、葉っぱから葉っぱに飛び移りながら木の頂上まで登ったら500ドル進呈します! Steller Sunshine

当時はまだリンデンドルの仕組みはなかったはずだから、500ドルってUS$500? ただし、今でもこのゲームが続いているかどうかはわかりません。

リンデンワールドで作られたBeanstalkは、やがてセカンドライフの世界で復元されました。場所は、メインランドの中にあるWelsh SIM。座標まではあえて書きません。頭か足を使って探してみてください。すぐ見つかりますから。Beanstalkはセカンドライフの歴史的資産として一見の価値ありです。皆さんもぜひ一度、行ってみてください。

復元……そうだ、GionもBeanstalkのように、どこかに復元できないものか? このまま姿を消してしまうのは、あまりに惜しい。そう思いませんか?

現在、セカンドライフを取り巻く環境は、決して楽観的なものではありません。そこでSammyさんは、セカンドライフに見切りをつけてSIMの閉鎖を決めたのではないか。最初はそう思いましたが、どうやら違うらしい。

「祇園でやりたいことは、すべてやりつくしました。仮想世界はどんどん進化してるから、新しいことをやっていきたい。祇園がすたれていくのも見たくないし、惜しまれて消えていったほうがいいと思って」

ちょうどBeanstalkを見ていたときにSammyさんからIMがきて、こんな話を聞きました。Gion終了は、新しいSIM作りをするためだったようです。

そこで思いついたのが、SIMの景観データのアーカイブサービス。建物や自然、家具や乗り物など、SIMに設置したすべてのオブジェクトをアーカイブして保存するサービスです。そして、別に用意した空のSIMに、1週間とか1ヵ月とか期間を限定して復元するわけです。

春にまたGionでお花見をしたいし、もう一度、Kiyomizuで演奏するYaz Rockettさんのライブを見たい。

セカンドライフの特性を考えると、このサービスを提供できるのはリンデンラボしかありません。「是非、ご検討いただきたい」と、声を大にして言いたい! リキんでも意味ないですね……。

そしてSammyさん、新しいSIM、楽しみにしてます!

1 件のコメント:

hisa Oyen さんのコメント...

SLではじめて造られたという「豆の木」。僕も行きましたよ。
SLユーザーのものづくりに対する情熱のシンボルですね。