2008年12月27日土曜日

新規ユーザー獲得に向けて
セカンドライフ公式サイトがリニューアル!

「もういくつ寝ると〜♬」と歌いながら、時間を無駄に過ごしているYabushです。

hisaさんのエントリーとダブってしまいましたが、セカンドライフ公式ウェブサイトがリニューアルしたと知って早速、行ってみました。

なんだ、いつもと同じじゃん……

「いったいどこが変わったんだ?」ともう一度、12月23日付け公式ブログのエントリー Redesigned Second Life Homepage for new visitors going Live を読み返してみた。

タイトルに"Homepage for new visitors"とあることからもわかるように、今回はサイト全体のリニューアルではない。新規ユーザーのために、トップページと登録ページのデザインを変えたという。デザインしたのは米国Big Spaceship社で、ユーザーインターフェイスでは定評のある会社らしい。

公式ウェブサイトにログインすると、アカウントの明細や取引記録、オンラインの友だちの確認などができる。そこで自動的にログインするようにしてあることを思い出し、いったんログアウトしてみた。そしてトップページをリロードすると……。


まるで別の会社のウェブサイトみたいだ!

黒い背景に、まるでアルバムのようにアバターやセカンドライフ内の光景を撮ったスナップショットが並んでいる。このページはおなじみのFlashで作られていて、画面下の白いスライダーを左右にドラッグすると、アルバムは左右にスクロールする。今までとはまったく違うデザイン。一般的なFlashだが、なかにはFlashのプラグインがインストールされていないブラウザーもある。そこで、リンデンラボでは、Flashがインストールされていなくても表示できるページも用意しているという。



それぞれのスナップショットは、クリックするとひと回り大きくなって、下にキャプションが表示される。スナップショットを順番に見ていけば、セカンドライフでどんなことができるのか理解してもらえるはず、ということだろう。

デフォルトアバターもリニューアル!?

キャプション右にある「GET STARTED」ボタンをクリックすると、ユーザー登録ページに移動する。この登録ページも、新しくなった。以前に比べるとシンプルで分かりやすい。最初に選ぶデフォルト・アバターも、前と比べれば洗練されている。これならいきなり雑踏に放り出されても、それほど恥ずかしくない……たぶん。



去る9月、リンデンラボは、従来のSLurlを改善したDirect SLurl (ダイレクトスルール)を発表した。SLurlは、ウェブページのアドレスを表すURLと似た仕組みで、セカンドライフ内の特定の場所にテレポートするとき使う。Direct SLurlはそのSLurlの拡張版で、ウェブサイトの新しいトップページや登録ページ同様、新規ユーザーを意識した新機能だ。

従来、新規ユーザーは、ユーザー登録を済ませ、ビューアをインストールしてセカンドライフにログインすると、まずビューアの操作を学ぶためにチュートリアル島に降り立つ。ところが、ユーザ―調査をしたところ、このチュートリアル島が不評だった。すぐにでも目的地に行きたいのに、「なぜこんなところで時間を費やさなくてはならないんだ?」という意見が多かったらしい。この不満を解消するために設けられたのがDirect SLurlだ。

Direct SLurlで新規ユーザーも目的地へ直行

仕組みはこうだ。まず、イベントなどの場所を、Direct SLurlで相手に伝える。ブラウザーでこのDirectSLurlにアクセスすると、まだユーザ―登録をしていない場合には、ユーザー登録ページが表示される。そしてユーザ―登録してインストールしたビューアを起動すると、イベント会場に直接、ログインできるのだ。

でも、それじゃあ、ビューアの操作法がわからない……

ごもっとも。そこでリンデンラボは、まだあまり知られていないようだが、ビューアにチュートリアル機能を付けた。メニューバーから[ヘルプ]-[チュートリアル]を選ぶと、ビューア内に小さなウィンドウが開く。これがチュートリアルウィンドウで、ビューア操作の基本を学べるようになっている。しかも、このチュートリアルは最初から日本語化されている。



チュートリアルウィンドウは表紙も含めて9ページ構成だから、学べる項目は8項目。はたして、それだけでビューアの操作が本当にわかるようになるんだろうか? 詳しくはチュートリアル島やヘルプ機能で学んでほしいということなのだろうが、正直これでは少なすぎる。

今年4月にCEOがM LindenことMark Kingdon氏に代わって以来、リンデンラボではさまざまな改革に取り組んでいる。M氏の発言に何度も "first hour” experience という表現が出てくることからもわかるように、その重要課題のひとつは新規ユーザーの獲得と定着だ。

だから、今回のウェブサイトのリニューアルも新規ユーザー向けで、既存ユーザーがアクセスするページのデザインには今のところ変更の予定はないという。

それはいい。だが、ひとつ気になることがある。ローカライズだ。新規ユーザー向けトップページも登録ページも、今のところ英語版しかない。公式ブログの12月15日付けエントリー"Second Life: Testing a new home page this week" を見ると、数週間以内にすべての新規ユーザー向けに登録ページをローカライズすると書いてある。

公表したからにはきちんと実行してほしいと思うが、ちょっと待った。では、トップページのローカライズは? 写真中心で文章はほとんどないものの、このままでは英語圏以外のユーザーに敬遠されるのは目に見えている。Flashを採用した斬新なトップページも、早急にローカライズしてほしい。だって、Philip Rosedale会長もよく言っているように、セカンドライフユーザーの6割以上は非アメリカ人なのだから。

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