2008年6月2日月曜日

リンデンラボ主催ラウンドテーブル


こんばんは、hisaです。


30日(金)ジョンソン所長のはからいで、9:30〜3時間渡り行われたリンデンラボ主催のラウンドテーブルに参加させて頂きました。
フィリップさんとセカンドライフを活用し様々な取組みを行う7名との意見交換、その後、報道関係者との質疑応答、参加者全員での懇親会と、全てをお知らせするとなると、A4数ページにおよぶと思われますので、私の個人的な感想含め簡単ですがお知らせします。

1.株式会社SUN 取締役 奥井宏太郎氏
TOKYO ZERO番地の運営、携帯版セカンドライフビューアの開発・提供などの自社事業の紹介のあと、ナナ何とインターネット・ブラウザで、セカンドライフができる開発中の技術を紹介。これには、参加者の皆さんも熱心に見入っていました。
セカンドライフ・ユーザー獲得には大きな可能性を秘めたものとなる予感がしました。
SUNさんは、ユーザーが簡単にセカンドライフを経験できるビューワ(入口)の技術開発・提供に留まらず、自社でショッピングモールを運営、セカンドライフ、出展企業・商店のホームページ、SUNホームページとリンクする事で、セカンドライフを活用したeコマースを積極的に行っている企業です。
VWC2008では、TOKYO ZERO番地の親善大使として「眞鍋かをりん」を親善大使として招聘したことが発表されました。ブログの女王から、セカンドライフの女王なって欲しいですね。
※ラウンドテーブル終了後、勇気を出してSUNの方にブラウザ・ビューアを是非使ってみたいと言ったところ、後日、情報を提供すると言って頂きました。これについては、またレポートしますね。


2.株式会社メタバーズ 代表取締役 島谷直芳氏
ソラマメの紹介とその利用実績について紹介され、その実績には少々驚きました。現在5万人のユーザー
が毎日1000件以上のブログ記事を投稿し、月間ユニークユーザー約18万人、月間約1500万ページビューの実績には、驚きました。
また、ユーザー視点での技術開発とクウォリティーについて自社の取組みを紹介し、ナチュラムシムでの魚釣りゲームを紹介。
フィリップさんには結構うけており、オブジェクトを含めたシムの完成度の高さにはフィリップさんも感心されていた様子でした。

島谷さんはフィリップに対し、1000mのアバターや1mmのアバターが作れるような大きさの自由度や外部とも自由に連携が可能となうるようAPIを増やして欲しいとの要望を伝えておられました。







3.内閣府 参事官 鳥巣英司氏
今年始めに行われた、セカンドライフと現実社会とで行われた防災イベントの事例を紹介し、今後は町並みをセカンドライフ内に制作し、バーチャル避難訓練などを行えれば、防災の啓蒙活動・防止意識の向上に繋がり、避難場所・経路の認知向上に繋がるのではと考えているなど、政府や自治体のセカンドライフの取組みの可能性について紹介されました。
個人的には、このような政府の取組みが増す事で、一般の方々にあまり見て頂けなかった政府系のホームページなども、セカンドライフを活用する事で、一般との接触機会が増し、今までより高い認知を図れるのではないだろうかと思いました。
地震をはじめとする災害は、我々にとっても他人事ではありませんので、内閣府の取組みが一層広がって行く事を期待しますね。





4.アーティスト はたけ

セカンドライフでの音楽ビジネスの可能性について紹介がありました。
バンドの結成・活動やセカンドライフ内アーティストの音楽を流すラジオ局「ソラリ」、CDショップ「タマーレコード」など、セカンドライフでの音楽ビジネスの可能性についてお話しされました。 (タマーレコードは、Tower Recordの「w」を「m」に変えたのだと紹介され、場を和ませていました。)
セカンドライフ内でロックバンドを組む方も同行されており、はたけさんが「彼は現実社会では普通の会社員。しかし、セカンドライフでは世界的ロックバンドメンバー」と紹介され、セカンドライフで自身の夢をかなえた方を嬉しそうに紹介されていたことが印象的でした。

5.慶應義塾大学 理工学部生命情報学科 専任講師 牛場潤一氏

ブレイン・コントロール・インターフェース」という、脳波でアバターを動かす技術研究を紹介されました。 身体の不自由な方のコミュニケーションツールとしての可能性についての研究で、実際の映像も紹介されていました。 また、指一本の動きでアバターを動かす事の出来るマウスの試作品を紹介され、これには会場の皆さん興味津津でした。
事例紹介の後、フィリップ氏より一度米国に来て下さいとの誘いを受けておられました。
教育や社会貢献に関わる事例にはリンデンラボ社として強い興味を持っていると聞いていましたが、それが確かである事を実感しました
(ここでCOM LAB NEWS:ジョンソン所長曰く、所長のアバターモデルは、牛場先生らしいですよ。)

6.日本テレビ 技術統括局技術戦略センター技術開発部 安藤聖秦氏
インターネットしながらテレビを見ている方は多いようだが、仮想空間のユーザーは同時にテレビを見る人は非常に少ない。それはコミュニケーションの形態が現実社会に近いため、それに集中するからとのことでした。テレビ局としては問題ですよね。
確かにクイズ番組をやっているとき、「瞬ワード」は、それに関する言葉が上位に上がってきますよね。
そこで、セカンドライフの中でテレビを見てもらおうと、COM LABでも使わせて頂いている日テレテレビの無料配布を行ったようですね。 最初のテストとして、ニュースをリアルタイムで流す事から始めたそうです。またセカンドライフ内で制作されている「デジタルの根性」を紹介をされ、出演者が世界のどこにいても、PCとブロードバンドがあれば、番組に出演が可能で、コスト面でも低く抑えられるので、今後の番組づくりの一手段としては有効と考えてるとの事でした。
実際に司会の一人が、休暇でハワイにおられ、そこから番組出演を行った事例を紹介されていました。

7.株式会社マグスル 代表取締役 新谷卓也氏
日本で最大のセカンドライフ・プロバイダーとして常に注目されているマグスルさん、セカンドライフに企業・個人ユーザーをバランスよく集める事が重要で、そのための取組みについて紹介されました。
企 業参入支援、ユーザー集客とコミュニティーの育成を軸として、それぞれの目的達成のためのツールを開発し、双方の満足度を高め、企業と一般ユーザーが互い に目的を達成できる環境やサービスを提供しているとのこと、言われれば確かにマグスルさんの今までの活動を考えると新谷さんが言われる通りだなと関心した 次第です。

今回行われたラウンドテーブルは3時間を超えるものでしたが、退屈する事なくCOM LAB研究員として、有意義な時間を過ごせました。
印象的だったのは、休憩時間や懇親会の時に、リンデンラボの皆さん、参加者、報道関係の方々が、和やかな雰囲気で活発な意見交換を行っておられたのが印象的でした。
また、報道関係者の方々が今回のラウンドテーブル参加により、セカンドライフに対する認知を深め、幅の広い報道をして頂けるのではないかとも感じました。
フィリップさんの講演とラウンドテーブルに参加させて頂き、フィリップさんが日本のセカンドライフの現状を十分に理解頂いた2日間であったのでないかと思います。 ラウンドテーブルでのフィリップさんの反応やコメントでも十分感じ取れました。
リアル社会で定期的に行う事は難しいと思いますので、今回のラウンドテーブルのような会が、セカンドライフ内で定期的に開催される事を願いたいですね。

だって、セカンドライフはさまざまなコミュニケーション形態を可能とし、何と言ってもリアルタイム・コミュニケーションを可能とした事が、セカンドライフのみならず、他の仮想空間の大きな特徴ですから、それらを最大限に生かして欲しいですね。

次は、個人やグループでさまざまな創造活動や社会貢献活動を行っておられる方を集めた、セカンドライフ文化祭を開催し、フィリップさんにも出席頂きたいですね。
日本人特有の感性や職人気質が、セカンドライフ発展に大きく寄与できる事を、是非とも見て頂きたいものです。

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